家庭菜園を始めたきっかけは、些細な事です。自分で販売していた自然農法の苗(きゅうり、トマト、ナス)が余ってしまって、枯らすのが可哀そうだったので庭に穴を掘って植えた事がきっかけでした。それまで、植物を育てる事なんてコレッポチも考えた事もなく、育て方もわからず、ただ植えただけ。うーん、どうしよう。そこからが奮闘の始まりです。農家でもなく農地でもなく、自宅の小さい庭先でどこまで育てられるのか、また、肥料や農薬の知識もなく栽培できるのか、スコップ、シャベルしかない現状でどこまでできるか凄く不安でした。
私の仕事は農業資材や自然食、自然農法、微生物を使った農法を推奨する野菜などを販売する仕事だった為、情報はいっぱいありましたが、自分自身が栽培するとは思ってもみませんでいた。
農業資材や野菜を販売している以上、栽培も知る事は良いと思い栽培方法を調べ自分自身で経験、勉強してみようと決心し「我が家の家庭菜園」をはじめました。
「我が家の家庭菜園」をはじめて
野菜を育てるのに栽培方法を調べてみて分かった事は、まー大変。
大変だけど自分自身が納得できる野菜、採れ立てが食べられる。それが醍醐味でしょうか?
野菜の品目一つ一つに気温、湿度、時期、日射量、肥料成分、水やり、その他にも沢山の栽培要素が複合的に重り、はたまた土壌中の微生物の種類まで、さらに食べる人の「こだわり」を加味すると更に複雑な栽培が求められると感じました。
自分自身や家族が食べられる野菜を栽培するのであれば、収穫した作物が傷や変形、虫食い、結実しないなどを無視するならば、最低限の要素をチョイスすれば栽培出来ると思います。
栽培の目的は?
花を咲かせたい、実らせたいと思うのが必然です。しかも、「キレイな花」「大きい果実」「おいしい実」「多く収穫したい」と願うのは人間です。
また、栽培方法に「こだわり」地球にやさしく、健康に良いとされる野菜を作りたいと「無農薬」「無化学肥料」「無肥料」で育てる「自然農法」「自然栽培」などの栽培方法を試したい方もいると思います。
植物、野菜の栽培、生き物をお世話、心をかけてあげる事が大事です。
観察して現状何が必要なのかを知り、植物たちがどの様に花を咲かせ、結実させるのかを知り植物達一本一本に「対応行動」を心がけてください。「季節感」「栽培時期、旬」「気温の変化」などもとっても大事です。
種を蒔く時期1週間ずらすだけでも栽培に大きく影響を及ぼします。
専業農家さんは販売目的での価値提供も含まれますので「傷のない」「汚れのない」「虫にも食われていない野菜」を目指したい。など目的が違えばさらに必要な栽培要素が必要となります。
花や野菜栽培の過程を通して、多様な要素、仕組で成長しており植物が生きる不思議を知り、感じて感性を磨く目的にしてもよいかもしれません。
安全・安心野菜とは?
安全、安心野菜の定義は何なのか。「無農薬」「無化学肥料」「無肥料」「オーガニック」「硝酸体窒素が少ない」など、他にも様々な事がありますが、いざ家庭菜園を始めて分かった事は、八百屋やスーパーに並ぶ、傷も痛みも虫食いも少ない無農薬、無化学肥料の野菜を育てるのに専業農家さんがどれだけ学び、時間を使い、経験を積んで努力して苦労して栽培しているのかがわかりました。
いつも、何気にスーパーで買う野菜も消費者が「こだわり」「旬、時期でない野菜」を求め、対応するために生産者も「こだわり」をもって栽培している事から、一つ野菜を育てるにしても、さまざまな要素を組み合わせて栽培努力と苦労があり、野菜を栽培している農家さんに感謝して食べたいものだと感じます。
とてもじゃないが即席の家庭菜園で出来る代物ではそれなりの野菜しかできないと感じます。
見た目にこだわった野菜を目指すより、小ぶりでも、少量の収穫量でも、イビツでも自然の理(ことわり)を経験、体感して栽培を楽しみたいです。
専業農家の様に、しっかりとした栽培はできませんが、「自然農法」「自然栽培」「らくらく農法」「菌ちゃん農法」が家庭菜園には合っていると思います。参考文献を読みながら、考えつくまま、家庭菜園を楽しんでいきたいと思います。
植物、野菜栽培の基本行動
基本として植物や野菜栽培で知っておきたい事は以下
1)作付け計画を立てる・庭の整理
2)土づくり
3)種、苗の選定・種まき・植え付け
4)食害の対応
5)病気の予防
6)整枝・仕立て・誘因
7)追肥・土寄せ
8)収穫
その他にも、寒さ対策など様々。品目、品種によっても色々と考える事、やらないとイケない事が多々あります。
少ない時間の中で、野菜をどの様に栽培し、どの様に成長させて行こうかと考え、お世話していく事で醍醐味を感じてきます。最終的には収穫を楽しみ、また、出来た時の家族への自慢と驚いた顔を想像しながら家庭菜園を楽しんでいます。多分、自分自身「ドヤ顔」になっていると思いますが!!
家庭菜園を始めて4年、だんだん、楽しくなり工具も買い、栽培する品目も増やしていき現在は庭の4分の1が野菜を育てる場所となってしまいました。
他の人に観覧してもらったり、教えられるレベルでは無いですが、「我が家の家庭菜園」の現状、行ている事を書いていきたいと思います。